ブランクからの看護師復職|何年空いていても戻れる、その手順

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「もう何年も現場を離れているから、いまさら戻れない」

そう思っている方に、先にお伝えします。戻れます。 そして、思っているより多くの人が戻っています。

資格を持ちながら働いていない看護師は、全国に相当数いるとされています。あなただけが取り残されているわけではありません。

この記事では、ブランクからの復職を、不安の中身ごとに整理します。

不安の正体は、たいてい3つです

相談を聞いていると、ほとんどがこの3つに収まります。

  1. 技術を忘れている
  2. 知識が古くなっている
  3. 体力と時間が続くか分からない

順番に見ていきます。1と2は、実は解決しやすい問題です。

1. 技術は戻ります

採血、点滴、吸引。これらは体が覚えている部分が大きく、やり直せば戻ります。

しかも、いまは戻すための場が用意されています。

都道府県のナースセンターの復職支援研修

各都道府県のナースセンターが、復職に向けた研修を実施しています。多くが無料か、少額で受けられます。

内容は、基礎技術の実習、最近の医療機器の説明、就業の相談。同じ立場の人が集まるので、それだけで気持ちが軽くなります。

病院の復職支援プログラム

病院が独自に用意している場合もあります。実際の職場で研修を受けるので、そのまま就職につながることがあります。

研修を受けた事実は、履歴書に書けます。 「ブランクがありますが、復職支援研修を受講しました」の1行があるだけで、受け取られ方が変わります。

書き方は看護師の履歴書・職務経歴書の書き方で扱っています。

2. 知識の更新は、範囲を絞れば足ります

「医療は日進月歩だから、全部を追いつかないと」と考える必要はありません。

全部を追う必要はありません。 戻る職場で使うものだけで足ります。

変化が大きいのは、次のあたりです。

  • 電子カルテ(紙の時代に離れた方は、ここが最大の壁になります)
  • 感染対策の考え方
  • 医療安全のルール
  • 使われている薬剤
  • 記録の書き方

電子カルテは、教えてもらえば数週間で慣れます。 実際、慣れないまま辞める人はほとんどいません。不安の大きさと、実際の難しさが一致していない代表例です。

3. 体力と時間は、働き方で調整できます

ここがいちばん現実的な問題です。

いきなりフルタイムの常勤に戻ると、体もリズムも追いつきません。だから、いきなり戻る必要がありません。

段階を踏む方法

  1. 単発の仕事を数回はさむ(健診の補助、ワクチン接種の会場、デイサービス)
  2. 週2〜3日のパートから始める
  3. 慣れてきたら日数を増やす

1番目を強く勧めます。 1日だけ働いてみると、「意外とできる」か「まだ早い」かが、はっきり分かります。

頭の中で悩み続けるより、1日働いてみたほうが答えが出ます。詳しくは看護師の派遣・単発バイトにまとめています。

ブランクがあっても入りやすい職場

戻る先を選べば、負担はかなり変わります。

  • 健診センター(採血が中心。急変がほとんどなく、時間が読めます)
  • クリニックの外来(日勤のみで、日曜と祝日が休みの職場が多いです)
  • デイサービス(日勤のみ。医療行為が限られます)
  • 保育園(子どもの休みに合わせた勤務になる職場もあります)
  • コールセンター・オンライン相談(体力的な負担が最も軽い部類です)

逆に、急性期の病棟にいきなり戻るのは、いちばん負荷が高い道です。 挑戦するなとは言いませんが、そこを選ぶ理由があるかどうかは考えてください。

職場ごとの違いは病院以外で働く看護師の職場9つにまとめています。収入がどう変わるかも書いています。

面接で、ブランクをどう説明するか

隠さないでください。空白のまま出すと、必ず聞かれます。

言い方は簡潔で足ります。

「育児のため、◯年から◯年まで離職しておりました。復職にあたり、◯◯県ナースセンターの復職支援研修を受講しています。最初は指導を受けながら、確実に感覚を戻していきたいと考えております。」

ポイントは2つです。

  1. 期間と理由を、事実として短く言う(言い訳をしない)
  2. 戻るために何をしたかを添える

研修を受けていない場合は、無理に作らないでください。「最初は指導を受けながら」の姿勢だけで十分伝わります。

手続きで、忘れやすいこと

復職の前に確認しておいてください。

  • 看護師免許証の所在(原本の提出を求められます。見つからない場合は再交付の手続きが要ります)
  • 氏名が変わっている場合の書換交付(結婚で姓が変わったまま放置している方がいます)
  • ナースセンターへの届出(離職時の届出制度があります)

免許証が見つからない、というのは実際によくあります。 手続きには時間がかかるので、働くと決める前に探しておいてください。

戻ってから、しんどくなったら

復職して数か月がいちばんきつい時期です。

できていた頃の自分と比べてしまうからです。比べる相手を間違えています。 比べるなら、昨日の自分です。

それでも合わないと感じたら、職場を変えて構いません。1回目で合う職場を引き当てる必要はありません。

入ってから気づく落とし穴は看護師の転職で後悔する5つのパターンにまとめています。

まとめ

ブランクの不安は、技術、知識、体力の3つに分かれます。

技術は研修で戻ります。 知識は戻る職場の範囲だけで足ります。体力は、単発から始めて段階を踏めば調整できます。

戻る先を選べば、負担はかなり変わります。健診センター、外来、デイサービス。急性期の病棟にいきなり戻る必要はありません。

そして、免許証の所在だけは先に確認してください。

何年空いていても、あなたの資格は消えていません。

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