准看護師から正看護師へ|働きながら進学する道と、進学しない選択

准看護師から正看護師へ 未分類

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准看護師として働いていると、一度は考えることだと思います。

「正看を取ったほうがいいのだろうか」

この記事では、まず2つの免許が制度としてどう違うのかを整理します。そのうえで、進学する道と、進学しない道の両方を書きます。

進学の要件は見直されることがあります。実際に進むと決めたら、都道府県の担当窓口と、志望する学校の最新の募集要項で必ず確認してください。

2つの免許は、何が違うのか

いちばん大きな違いは、ここです。

免許を出すところが違います

看護師は厚生労働大臣の免許、准看護師は都道府県知事の免許です。

業務の位置づけが違います

准看護師は、医師、歯科医師、または看護師の指示を受けて業務を行う、と法律に定められています。

ここが実務でいちばん効いてきます。自分で判断して動く場面での立ち位置が、制度として違うということです。

その先の道が違います

認定看護師、専門看護師、特定行為研修、管理職。これらは看護師免許が前提になっているものがあります。

いま困っていなくても、10年後に選べる道の幅が変わります。 ここが進学を考える最大の理由になります。

資格の違いは認定看護師・専門看護師・特定行為研修の違いで扱っています。

給与はどれくらい違うのか

正直に書きます。差はありますが、思っているほど大きくない職場もあります。

差の出方は、職場によってかなり違います。

  • 基本給に明確な差がある職場
  • ほとんど差がない職場
  • 手当の設計で差がつく職場

まず、いまの職場の規定を確認してください。 差がほとんどない職場にいるなら、給与を理由に進学する意味は薄くなります。

逆に、差が大きい職場では、生涯で見ると相当な金額になります。 賞与や退職金が基本給を基準に計算されるからです。

年収の考え方は看護師の平均年収は本当はいくら?で整理しています。

進学のルート

大きく2つに分かれます。

1. 全日制・定時制の2年課程

学校に通う形です。短期間で確実に進めますが、働き方を変える必要があります。

定時制なら、日中働きながら通える場合があります。ただし体力的な負担は大きくなります。

2. 通信制の2年課程

働きながら進める道として、いちばん現実的なのがこれです。

ただし、受験するには一定年数の実務経験が必要とされています。この年数は過去に見直されたことがあるので、必ず最新の要件を確認してください。

通信制といっても、完全に自宅で完結するわけではありません。スクーリング、面接授業、実習に相当する学習が組み込まれています。「通信だから楽」ではありません。

高校を卒業しているかどうかで変わります

進学のルートには、高等学校を卒業しているかどうかが関わる場合があります。

中学卒業後に准看護師になった方は、進めるルートが限られることがあります。ここは個別性が高いので、都道府県の担当窓口で確認してください。

働きながら進む場合に、先に確認すること

ここを確認せずに始めると、途中で行き詰まります。

  1. 職場に進学支援の制度があるか(学費の補助、シフトの配慮、休職の扱い)
  2. 支援を受けた場合、勤務年数の条件が付くか
  3. スクーリングの日程と、シフトを合わせられるか
  4. 学費の総額と、支払いの時期
  5. 家族の理解と協力

2番目に注意してください。 学費を出してもらう代わりに、一定年数の勤務が条件になることがあります。署名する前に、契約の中身を読んでください。

この論点は看護師の奨学金「お礼奉公」と転職で詳しく扱っています。

3番目も現実的な壁です。 スクーリングの日に休めない職場だと、そもそも続きません。進学を決める前に、シフトを組む人に相談しておいてください。

進学しないという選択

ここも、はっきり書いておきます。

准看護師のまま働き続けるキャリアは、十分に成り立ちます。

特に、次のような場面では、免許の種類より経験が効きます。

  • 介護施設、デイサービス
  • クリニックの外来
  • 訪問入浴
  • 健診の補助

准看護師の求人は実際に多く、働き口に困る状況ではありません。

職場ごとの違いは病院以外で働く看護師の職場9つにまとめています。

判断の基準は、この2つです

迷ったら、次の問いに答えてください。

1. あと何年、看護の仕事を続けるか

進学には2年かかります。そのあと20年働くのか、10年なのかで、投資としての意味が変わります。

若い方ほど、取り返せる期間が長くなります。

2. いま、免許の違いで困っているか

次のような場面があるなら、進学の理由がはっきりしています。

  • やりたい業務が、免許の違いで任せてもらえない
  • 希望する部署や職場の募集要件に届かない
  • 給与差が大きく、生涯で見ると無視できない
  • 管理職や資格取得の道に進みたい

どれも当てはまらないなら、いま急ぐ必要はありません。

逆に、1つでも強く当てはまるなら、先延ばしにするほど不利になります。 体力も時間も、いまがいちばんあるからです。

いちばん避けたいこと

「どうせ准看だから」と、自分で選択肢を狭めてしまうことです。

実際には、進学の道も、准看護師のまま条件の良い職場へ移る道も、両方あります。

そして、進学すると決めていなくても、情報だけは集めておいてください。 要件を満たすのに何年かかるかを知っているのと、知らないのとでは、動けるタイミングが変わります。

まとめ

2つの免許は、出すところが違い、業務の位置づけが違い、その先に選べる道の幅が違います。

給与差は職場によって大きく違うので、まず自分の職場の規定を確認してください。

働きながら進むなら通信制が現実的ですが、一定年数の実務経験が要件で、その年数は見直されることがあります。 必ず最新の情報で確認してください。

そして、進学しない選択も間違いではありません。判断の基準は、あと何年働くかと、いま免許の違いで困っているかどうかです。

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